【日本ダービー】サダムパテック陣営に力みなし

[ 2011年5月24日 06:00 ]

<日本ダービー2011>皐月賞2着からの逆転戴冠を狙うサダムパテック

 ダービーウイーク突入。全休日ながら栗東トレセンにも独特の緊張感が漂う。ただ、その雰囲気に動じることなく、サダムパテックを担当する塩満助手は淡々と厩舎作業をこなしていた。「人間がイレ込んでも仕方ないからね。とにかくまずレースまで無事に行ければ」。必要以上に力むことはない。それだけの自信がある。今年初戦の弥生賞を快勝、続く皐月賞では1番人気だった。ライバル馬のマークを受ける立場にいて、なおスタートは出遅れ気味。慌てることなく中団までポジションを上げたが、勝負どころでは勝ち馬が先に抜け出す形。ワンテンポ遅れて追いすがったものの2着が精いっぱいだった。

 「あの位置からよくあそこまで来たよ。道中もしっかり我慢できていたしね」と塩満助手に悲観の色はない。レース後は大きなダメージもなく翌週の金曜から乗り込みを開始。「休むことなく」調教を積んで気配は上向いている。

 塩満助手の担当馬がダービーに出走するのは2度目。最初は中尾正厩舎所属時に担当していた99年のオースミブライト。くしくも皐月賞は同じ2着で、ダービーは4着だった。「あのときは相手が強かったかな。今年はチャンスが大きいし、とにかくいい状態で出して悔いのないレースをしたい」。逆転戴冠へ青写真通りに調子を上げてきている。

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2011年5月24日のニュース