クラーベセクレタ 伝説の女傑以来22年ぶり快挙も

[ 2011年4月22日 06:00 ]

京浜盃を完勝した牝馬クラーベセクレタ

 【地方競馬です!!】南関競馬の再開とともに3歳クラシック戦線の勢力図も明確になってきた。3月31日から今週18日に移行した大井・京浜盃は例年通り本番を占ううえで最も重要なステップ競走に。牝馬クラーベセクレタ(船橋・川島正)の速さ、強さがクローズアップされた。

 東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞に続き、確勝を期していた浦和桜花賞が東日本大震災の影響で中止取りやめ。「牡馬に入ってどうか」(川島正師)の課題も完全にクリアした。無理なく逃げ、抜群の手応えでラスト4F49秒9、同3F37秒4。師も「これで上がられたら誰も追いつかんな」と小さく笑った。2馬身半差2着のG1・3着馬キスミープリンスが重賞勝ちを含む【4410】、南関牡馬勢で頭ひとつ抜け出ていた存在だけになおさらだ。「スタートした時点で大丈夫だと思った。力を出せたし余力もあった」という主戦・戸崎の言葉も力強い。

 3歳馬の頂点・東京ダービー(6月8日、大井2000メートル)が最大目標だが、陣営は馬の状態を見極めながら羽田盃(5月11日、大井1800メートル)との2冠も視野に。伝説の女傑ロジータ(桜花賞および牡馬3冠制覇)以来、22年ぶりの牝馬による2冠達成も夢ではない。(池田 裕文)

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2011年4月22日のニュース