【皐月賞】オールアズワン「今度は中身が違う」

[ 2011年4月22日 06:00 ]

<皐月賞>前走・弥生賞8着からの巻き返しを期すオールアズワン

 【G1ドキュメント・21日】領家厩舎。皐月賞出走オールアズワンのボディーは馬房内でも底光りしていた。調教メニューなどの指示のためスタンドから厩舎に戻ったトレーナーは、いつもながらのリップサービス。井上の質問に独特の早口で1つ1つ丁寧に答えた。

 「きのうの稽古はあんなもの。稽古は動かん。札幌2歳Sを勝ったときも未勝利に遊ばれていたから」とクールな表情をちょっぴり崩した。5戦【2201】で凡退は前走の弥生賞8着だけ。中間の発熱のアクシデントがあった。「そう、風邪で2~3日熱出たから。それにスタートいい馬があのときに限って良くなかった。他馬に2回ぶつかって馬がムキになっていた。あれは度外視できる。今度は中身が違う。ええよ」

 前走は中山への輸送でもプラス体重を見込んでいたがマイナス2キロ。今はカイバ量を増やしたことで体の張りも目を引く。「ハミを細いものから若干太いのに替えた。前回の8着で評価が落ちてるけど、力はそう差はない。重賞も勝ってるしな。左回りは意識的にそのための調教をした」

 23年ぶりの東京決戦。領家師は左回りの日曜と火曜に東京想定トレーニングを課した。手前の替え方もスムーズだ。担当の小川洋平助手は愛馬の前で「前走のあと状態は本当にいいです。クラシックは初めて。楽しみにしてます」と話した。

 オーナーの宮川純造氏は福島で遊技業などを営む会社社長。東日本大震災で被災した。領家師は「いいプレゼントになればええな」と白い歯を見せた。

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2011年4月22日のニュース