【フェブラリーS】マチカネニホンバレ舞台整った

[ 2011年2月16日 06:00 ]

<フェブラリーS>コース実績のあるマチカネニホンバレは、馬場状態次第では狙い目だ

 「第28回フェブラリーS」。美浦組では東京コースと抜群の相性を誇るマチカネニホンバレが休み明けを2度使われて急上昇ムード。G1タイトルにきっちり照準を定めた。

 通常なら午前7時の開門と同時に登場する“藤沢和軍団”が3時間後の同10時、マチカネニホンバレはカジノドライヴなどと一緒に北馬場に姿を現した。当然、未明まで降った雪ができるだけ解けた時間帯に調教させたい…との藤沢和師の配慮。春を思わせる太陽を背に、水をはね飛ばし、入念にウオームアップを積んだ。当初は出走馬決定賞金順18位だったが、上位2頭の回避で晴れて出走がかなった。

 藤沢和師の表情も穏やかだ。「何とか出られそうで良かったよ。(休み明けを)2回使って、いい感じになった。それに東京は走るんだ。他の競馬場のようにすぐコーナーだと、上手に走らなきゃいけないけど。東京マイルは向正面が平らだし、スタート後の直線も長い。ピッタリなんだ」。

 指揮官の言葉通り。東京ダートは6戦4勝と抜群の相性。3歳秋から4歳春にかけ、東京ダート1600メートルで500万→1000万→準オープン(横浜S)で3連勝。続くブリリアントS(同2100メートル)でオープン初白星とまさに府中の申し子だ。1番人気に推された前走・平安S(5着)は流れに乗れなかったが、指揮官に悲観の色はない。

 「前走(良馬場)みたいに乾いてしまうと、どうも進んで行かない。軽い馬場の方がいい馬。ちょうど、札幌でレコード勝ちした時もこんな馬場だったね」。

 09年7月マリーンS(札幌)で日本レコードで逃げ切った時がドロドロの不良馬場だった。雪雲は首都圏から一気に去ったが、週末の18日は今度は雨マーク。師が望む湿った高速戦の舞台は整いそうだ。

 「週末は雨?速い馬場はいいね。使いたくても使えそうもないカジノの分も頑張ってほしい」。6歳春にして、待ちわびていた初のG1舞台に指揮官は心を躍らせていた。

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2011年2月16日のニュース