船橋・山本学調教師 2年前まで厩舎に2頭しかおらず廃業も考えた…

[ 2011年2月11日 08:08 ]

 【地方競馬です】1月12日に浦和競馬場で行われたS3「ニューイヤーC」をドラゴンウィスカーで制し、待望の重賞初勝利を挙げた山本学調教師(45=船橋)。「一番お世話になった馬主さんの馬で勝てて良かった」と照れくさそうに浮かべた笑顔は、2年前の苦しい経験を経て手に入れたものだった。

 「2年前、厩舎に馬が2頭しかいなくなって廃業も考えたが、ウィスカーの馬主さんが(割り当て馬房の)10馬房をいっぱいにしてくれて、危機を乗り越えることができた。期待に応えようと懸命にやってきたことが成績にもつながったと思う」。苦難を糧に諦めずにやってきたことは、数字が証明している。10年は26勝と過去最高の成績を残し、11年も既に8勝と快調だ。

 そして、愛馬ウィスカーは17日に大井競馬場で行われる3歳準重賞「雲取賞」へ。「ここを目標にいい状態をキープ。初コースでも動じないし、レースを使いながら強くなっている。いいレースをしてくれればこの先も自然と見えてくるはずだから」と期待を寄せる。ここから京浜盃→羽田盃→東京ダービーと続く南関クラシックロード。厩舎初のクラシック出走という新たな目標へ向け「1歩ずつ進んで行きたい」と気合を入れた。 

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2011年2月11日のニュース