“全制覇”期待!女王アパパネに記者クラブ賞

[ 2010年12月28日 06:00 ]

秋華賞で牝馬3冠を達成したアパパネと、鞍上で天に指を突き上げる蛯名騎手

 東京競馬記者クラブ(報道機関加盟17社125人)の総会が27日、東京・港区のJRA六本木事務所で行われ、10年度の東京競馬記者クラブ賞に07年スティルインラブ以来、史上3頭目の牝馬3冠を達成したアパパネ(牝3=国枝)を選出した。代表として受賞した国枝栄師(55)は「望外の喜び」と語った。また、アパパネの主戦を務めたほか、ナカヤマフェスタ(牡4=二ノ宮)で凱旋門賞2着に奮闘した蛯名正義騎手(41)に特別賞が贈られることも決まった。

 今年の関東には活躍馬、活躍厩舎が多く、アパパネ、蛯名以外にもナカヤマフェスタ、デビュー25年目で初の全国リーディングを獲得した横山典騎手も候補に挙がった。
 しかし、牝馬3冠という7年ぶりの偉業を成し遂げただけでなく、栗東滞在という斬新な手法で大成功を収め、さらにオークスではG1初となるサンテミリオンとの1着同着で話題を集めたことも評価され、記者クラブ賞はすんなりとアパパネに決まった。
 国枝師は「名誉ある賞を頂き望外の喜び。来年はアパパネを筆頭に3歳クラシック戦線でも活躍できるよう、厩舎スタッフ一丸となって頑張りたい。メディアとも有効な関係を築いていきたい」とコメントした。
 アパパネはエリザベス女王杯3着後、放牧に出ることなく美浦トレセンで調整中。先週半ばから乗り始めており、来年は中山記念(2月27日)から始動する予定。来春の目標はヴィクトリアマイル(5月15日、東京)に置いている。ここを勝てば、秋にはエリザベス女王杯(11月13日、京都)で牝馬G1全制覇の期待が懸かる。

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2010年12月28日のニュース