【JC】ブエナビスタ豪華メンバーも眼中になし

[ 2010年11月23日 06:00 ]

JCでG1・6勝目を狙うブエナビスタ

 ブエナビスタを取材しようと22日早朝、厩舎前に報道陣が集結した。JCウイークを迎え、周囲はヒートアップするが、松田博師は冷静に近況を語り始めた。

 「変わりなく来ている。それが一番だし変わったら困るから。日曜も坂路1本でやったが落ち着いているわ」
 G1を既に5勝している名牝。「変わらない」ことがいかに重要か、トレーナーは口癖のように繰り返してきた。だからキリッとした表情は変わらない。それでも天皇賞・秋の話題になると、穏やかな顔に変わった。「強かったな。抜け出すときの脚が速かったし、疲労が残らない楽な勝ち方だった。瞬発力は凄いわ」
 宝塚記念2着以来のレースだったが、休み明けとは思えないくらい落ち着いていた。中団やや後ろから追走して、自然にポジションを上げていく。そこから前が開くと馬なりで先頭に立ち、一気に抜け出した。初コンビを組んだスミヨンは後ろを振り返る余裕さえ見せながら完ぺきにゴール。レース後の反動は一切なく、充実期を迎えたと思える出来。「相手のことはよく分からないし、よその馬のことを気にしても仕方ない」と師。今回も自分の競馬に徹するだけだ。

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2010年11月23日のニュース