古馬の新星カキツバタロイヤル キラリ輝く

[ 2010年8月6日 06:00 ]

 【地方競馬です!!】真夏のハンデ重賞「サンタアニタT」(7月28日、S3、大井1600メートル)で南関重賞初挑戦、6番人気の伏兵カキツバタロイヤル(牡4=船橋・函館厩舎)が快勝。今年、南関4歳馬の重賞制覇はこれが初めて。昨年の3歳重賞馬たちが脚部不安で戦列を離れたり、古馬の壁に苦しむ中、笠松から移籍してきた新星がキラリと輝いた。

 本多騎手は「スタミナが豊富でレースセンスもいい。昇級しても相手なりに走れて“まだいける”という状態。それが続くうちに、重賞でもと思うようになった」とレースを重ねながら相棒に寄せる期待を大きくしていた。サンタアニタT出走までの移籍後の成績は【6030】。本多騎手が騎乗して2度の3着は「房の国OPは、3角で挟まれる不利がなければ勝てたと思うほど手応えが良かった。もう1戦も展開的なもの」。力負けはまだないという。初めての大舞台でG1馬ボンネビルレコードを退け、それを証明した。
 「サンタアニタTは先に抜け出してから止まるような感じもあったし、まだ伸びる余地はあると思う」と本多騎手。函館師も「まだ4歳だし先々は交流重賞も見えてくる」と、ともに前進を見込む。420キロ台の小柄な体を弾ませ、タイトルを奪取した新星。次に輝くのはどの舞台か注目だ。(秋田 麻由子)

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2010年8月6日のニュース