【常滑・競艇王CC】“銀河系”がむしゃら田村だ!

[ 2009年11月28日 06:00 ]

賞金王決定戦の優出条件クリアへ気合十分の田村隆信

 銀河系の底力だ。「第12回競艇王チャレンジカップ」(優勝賞金4000万円)は、28日に常滑競艇場で準優勝戦が行われる。銀河系軍団85期4人が底力を見せつけて全員予選を突破。中でも賞金ランク13位で賞金王決定戦逆転進出に最も近い田村隆信(31=徳島)に注目だ。準優3レースとも1号艇は地元勢がゲット。本社本命を担う。

 田村が4日目6R、勝負駆けに成功した。前付けの2コースから後手を踏み、2M差しで何とか2着。そんなレース運びに「だまし討ちみたいなコース取りだったし、内容が…」と言葉を濁す一方で「とりあえずホッとした」と安どの表情も浮かべた。
 アウトから小細工なしで予選を突破したかったのが本音だろう。しかし、今の田村に手段を選ぶ余裕はない。賞金王出場を巡るラストチャンスの今大会。田村はもっと楽なシリーズになるはずだったが、前走の福岡周年の優勝戦でバック先行するも、2Mまさかの転覆。賞金ランク13位のままでの参戦となった。賞金王への条件は優出。「こんなに毎走、緊迫して走るのは初めて。振り返れば、いろいろと痛いレースが多かった。全部自分の責任。優勝戦に乗るため、新たに気持ちを入れ直す」と最後の難関を迎える。仕上がりは「乗り心地を含めて上向き。ペラの形にメドが立った」と手応え。銀河系軍団の先駆けが真っ向勝負に挑む。
 本社本命を担う準優1号艇の仕上がりは原田、池田が順調。スタートに集中できる足回りを引き出した。大嶋も回り足関係は上位級だが、4日目に起こしで引きずる症状が出て、調整が必要。標準型エンジンとあって極端なパワー差はないが、トップ級を争うのが徳増と吉田。次位グループが坪井、湯川、菊地、西島、石橋になる。
 4日目の連勝で大逆転劇を演じた赤岩は機力的には中堅クラス。メンタル面の強さで難関を突破した印象。森高、田中、笠原も目立ったところはなく、さばき勝負が強いられる。

 【12R検討】原田は勝てばファイナルも1号艇が手に入る。かなりの気合で臨むイン戦となる。3日目後半のイン戦もトップスタートで盤石の逃げだった。先に差せる石田が相手。湯川は賞金ランク16位。優出は外せない。こん身の握りマイ。カド丸岡の自在戦に注意。
 ▼原田幸哉=バランスが取れて仕上がっている。足負けすることはないと思う。ピット離れもいいし、枠は主張。
 ▼石田政吾=後半はペラを戻した。ピット離れ、回り足は悪くない。もう1枚のペラを試運転してペラを選択したい。
 ▼湯川浩司=いい足だと思う。バランスが取れている。ピット離れもいい。ペラ調整をするくらい。
 ▼丸岡正典=自分なりに足はいい。ターンの違和感もないし、伸びも悪くない。スタートも分かっている。
 ▼坪井康晴=試運転はそんなに目立たないけど、レースではバランスが取れて全体的にいい。準優は枠なりで。

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2009年11月28日のニュース