【菊花賞】池江郎師“メジロデュレンのように…”

[ 2009年10月21日 08:14 ]

 【G1ドキュメント 栗東20日】全休明けの栗東取材。柏原は調教スタンド3階へ。馬場開門前に、まずは新聞に目を通す。真っ先に目についたのは「メジロデュレン死す」の記事。86年菊花賞、87年有馬記念を制した名ステイヤーが余生を過ごしていた牧場で息を引き取ったという。メジロデュレンといえば、管理していたのは池江郎師。取材では自然と、その話題になった。「デュレンは未勝利を勝ったのがダービーの時期。半年で変わる馬っているんだよなあ。その年の秋に菊花賞を勝ったんだから。僕に初めてG1を獲らせてくれた馬。月日がたつのは早いね」

 あれから23年。池江郎厩舎は今年、フォゲッタブル、ヤマニンウイスカーの2頭を送り込む。母エアグルーヴの良血馬フォゲッタブルは、前走・セントライト記念3着で優先出走権をつかんでの出走。「まだまだ成長途上だけど、何とかクラシックの最終戦に出られたね。以前から長い距離を走らせたいと思っていた。折り合い面に何の心配もないよ」
 もう1頭、ヤマニンウイスカーは現時点で7分の6の抽選対象。休み明けの前走・大原S9着から中1週で臨む。「前走は出遅れて直線で狭いところに入って“パッチン”を食らった。不運な馬で、いつも消化不良。馬は元気だし、きちっと力を出す競馬をしてほしい」。2頭ともG1は未経験。6番人気で菊のタイトルをつかんだデュレンもそうだった。初めての大舞台でどんな走りをするか。師は期待を膨らませている。

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2009年10月21日のニュース