息子が今週デビュー　偉大なる母ダイナシュガー

　【東西ドキュメント　美浦１３日】１年があっという間に過ぎる競馬社会。知らず知らず、年を重ねているのを小田は痛感した。新潟の日曜５Ｒ。新馬戦に出走するコスモビター（牡＝堀井、父ダンスインザダーク）。母ダイナシュガーの懐かしい名に、堀井師に話を聞くと…。「（この日美浦に訪れた）岡部幸雄さんに聞いたら騎手時代に乗ったって。ずい分、昔のことだなあ…と」。えっ！？小田にはダイナシュガーは最近の活躍馬と思っていたが…。現在２８歳。４歳牝馬特別（現フィリーズレビュー）を勝ったのは実に２５年も前。１９歳上の兄ムッシュシェクル（重賞３勝）を筆頭に産駒がＪＲＡで２０勝。繁殖牝馬としても偉大だ。

　１２日にはポリトラックで５Ｆ６３秒８（いっぱい）と上々の動き。「最終追いでグンと動きが良くなったよ。これなら楽しみ」。高校時代に活躍した母の姿をだぶらせながら、小田はデビューＶを祈っていた。