【天皇賞・春】万哲 キッツでGETS!巨万の冨

[ 2009年5月3日 06:00 ]

スポニチ

 史上空前の激戦、春の最強ステイヤー決定戦「第139回天皇賞・春」は3日、京都競馬場でゲートイン。小田哲也記者は重賞未勝利、前売り12番人気の超伏兵マイネルキッツに敢然と◎。眠れる長距離適性が前走・日経賞(2着)で開花。伝統の淀の長丁場で大駆けとみて勝負をかけた。

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 まさか、ここまで人気がないとは。マイネルキッツの高額オッズには驚いた。日経賞(2着)のVTRを見直してほしい。残り200メートル、アルナスラインとモンテクリスエスの間でグイグイ。ゴール板ではバテるどころか、まだジワジワ伸びているではないか!!眠っていた長距離適性が初めての2500メートルで開花した以上、距離延長は望むところ。いや、3000メートル以上を使っていれば、既に重賞を勝っていたはず?の長距離砲だ。絶対的王者が不在ならキッツの勢いで断を下せる。

 (1)ハイレベルだった日経賞 勝ったアルナスラインの2分31秒2は、03年イングランディーレ(2分31秒3=翌04年天皇賞・春優勝)を上回る日経賞レコード。阪神大賞典、大阪杯に劣らぬGI級の数字だ。では、なぜ1着アルナスよりキッツか?前開催の中山は前に行った馬が断然有利。アルナスとの差は前に行けたかどうかの差だけ。今回はスタミナを問う舞台。当時1キロ軽い56キロのモンテには、もう一度戦っても負けるはずがない。

 (2)距離最適の性格&血統 未知の3200メートルでさらに威力を増すのはパートナー・松岡の言葉が証明している。「温厚な性格で引っ掛かる面がない」。どんなスローでも折り合える分、道中の消耗は少ない。中距離戦では3コーナーすぎから追い通しでも、最後はしっかり伸びる。これがステイヤーの証拠だ。血統的にも母の父サッカーボーイからはナリタトップロード、ヒシミラクルと長距離馬がズラリ。

 (3)展開もはまる テイエムプリキュア―ホクトスルタンで「行った、行った…」なんて展開はこの際、考えなくていい。人気のアサクサキングス、スクリーンヒーローも早めに動いてこそのタイプ。ペースが落ちない真のスタミナ勝負になれば、キッツ本領の追い上げが利いてくる。

 関東が誇る熱血漢・国枝師が早めの栗東入りを敢行し、出来は万全。しかも絶好の2番。「馬込みでグイグイ進む馬。最高の枠」と松岡が話すようにラチ沿いでロスなく脚を温存できる。残り200メートル、有力馬の影が前に見えたら、松岡の剛腕の出番だ。追い比べでは絶対負けない若きファイター。淀の大観衆もビックリ仰天の“逆転差し”だ。(小田 哲也)
 ▼「天皇賞・春」馬単・万哲の目=(2)=(4)、(2)=(17)、(2)―(15)、(2)―(3)、(2)―(11)、(2)―(12)、(2)―(16)

 ▼万哲3連単の狙い 日経賞のレースレベルが高かった以上、キッツと小差だった○アルナスライン、☆モンテクリスエスは3連単に組み込むのは当然。スタミナ勝負なら、先行粘り込みを図る▲アサクサキングスも消しは無謀。逆に中距離色が濃いドリームジャーニー、スクリーンヒーローは脚を温存できるかの勝負。大穴はネヴァブション。AJC杯だけ走れば勝負になる相手。前走・日経賞(7着)は一過性の筋肉痛が敗因。3連単圏内に突入なら、夢配当だ。(2)1着固定で(3)(4)(11)(12)(15)(16)(17)の42点で勝負。

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2009年5月3日のニュース