上位3頭は“岩田の腕”で軍配/朝日杯FS

[ 2008年12月22日 06:00 ]

<朝日杯FS>セイウンワンダーでレースを制した岩田康誠はプレゼンターを務めた眞鍋かをり(左)と笑顔で握手する

 【朝日杯FSの勝因敗因】セイウンワンダーの最大の勝因は、どう考えても岩田の鮮やかな手綱さばきにある。すべてが完ぺきにうまく運んだ結果であり、逆に、他の人気馬には少しずつ誤算があったと思う。

 1番人気で3着に終わったブレイクランアウトは、後方から外を回って早めに進出し、ゴール前で勢いが鈍った形。並んで少し前に出た瞬間に気を抜くような性格の馬なのかもしれないが、結果的には距離ロスと仕掛けの早さが最後に響いた印象がある。2着フィフスペトルは脚をタメて馬場のいい外に出しただけに強烈な伸びだったが、やはりコース取りの差で届かなかった。上位3頭は展開次第で着順が変わるはずだ。
 残念だったのは7着に終わったシェーンヴァルト。スタート直後の位置争いに敗れて後方まで下がり、その後も包まれて動けずに直線を向く形。距離ロスを防げるという内枠のメリットを生かせないどころか、逆にマイナスに働いてしまった。若い北村友を責めるのは酷だが、全く力を出し切れずに終わった印象が否めない。(鳥谷越 明)

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2008年12月22日のニュース