“赤の一族”バーガンディ母と同じ福島で初陣

[ 2008年6月17日 06:00 ]

2000年9月3日、新潟3歳ステークスを制したダイワルージュ。待望の初子ダイワバーガンディが念願のデビューを飾る

 今週から函館、福島、阪神で新馬戦がスタート!06年生まれの若駒たちの戦いから目が離せない。福島では“スカーレット一族”の良血ダイワバーガンディ(牝、上原=父ブライアンズタイム)が29日の芝1200メートル戦でお披露目。全弟にダイワメジャー、妹にダイワスカーレットを持つ母ダイワルージュの待望の初子。母も羽ばたいた、みちのく舞台で、母子2代のデビューVを狙う。

 待ちに待った良血の初子だ。新潟3歳S優勝、桜花賞でも3着に頑張ったダイワルージュといえば、全弟にG1・5勝のダイワメジャー、妹に現役最強女王ダイワスカーレットがいる屈指の名血。03年に繁殖入り後、死産や不受胎で子宝に恵まれなかった母から生まれた“孝行娘”のデビューが迫ってきた。父にブライアンズタイムを持つダイワバーガンディだ。5月9日に美浦に入厩し順調に調教を積んでいる。
 母ルージュ、その弟メジャーも管理した上原師は「今のところは順調にきてますね。厩舎ゆかりの血統だし、凄く楽しみにしている」。また「性格?お母さんはSSの子でカリカリした面があった分、距離の融通性を欠いたが、この子は牝馬の割にうるさい面もない。ブライアンズタイムの子だけに距離も持ちそう」と2歳戦だけでなく、母があと一歩に泣いたクラシックへの夢を膨らませている。
 470キロ台の均整の取れた好馬体。チャーミングな目がまた可愛らしい。11日にはWコースで5F65秒8~1F13秒5(馬なり)でシルクアイオロス(4歳500万下)、キマグレコパ(2歳新馬)に2馬身先着。スピード感あふれる動きが目立った。上原師は「身のこなしが柔らかいし、いいスピードを持っている。まだまだ成長する余地は残っているが、今の時期の2歳としては理想的な体だと思う」と目を細める。
 福島2週目、29日の新馬戦(芝1200メートル)でデビュー予定。8年前の夏、2着に9馬身差の衝撃的なデビューVを飾った母と同じ舞台だ。師は「福島では芝1800メートルの新馬は1鞍なので、まずはお母さんと一緒の条件から。頑張ってほしいと願ってます」と母同様の活躍を祈っている。

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2008年6月17日のニュース