インパクト長女 初めての外出でちゅ

[ 2008年1月14日 06:00 ]

氷点下7度と冷え込む中、初めて外出したディープインパクトの長女は元気いっぱいに牧場を駆け回った

 インパクト一番子、北の大地で夢への第一歩――。9日に北海道新ひだか町の鳥井牧場で誕生したディープインパクトの長女が13日朝、母(ロングディライト、14歳)と一緒に馬房から初めて放牧地に出された。

 この日の日高地方は長女の初外出を祝うかのように朝から快晴。場主の鳥井一吉さん(76)らに引かれ、午前9時15分に馬房のすぐそばにある80平方メートルほどの円形パドックに放された。氷点下7度の冷え込みだったが、すぐに母馬から離れて元気いっぱいに駆け回り始めた。下はいてついていても“そんなの関係ない”と言わんばかりに活発に跳びはね、時折脚を滑らせて尻もちをつくなど、愛きょうもたっぷり。「く」の字形の鮮やかな流星がトレードマークになりそうな“めんこい娘”を、母は草を食べながら自由に遊ばせていた。初めての放牧は約3時間で終了し、その後は母子共に馬房に。長女はさすがに疲れたのか、おとなしくしていた。
 鳥井さんによると、生まれた2日後には早くも元気があり余り、馬房の中で跳ね回っていたという。初めて外に出して「動きが素軽く、将来走ってくれそうな気がする」と語った鳥井さん。「ディープインパクトに似て顔が小さく出た。上のナリタプレリュード(半兄、父フジキセキ)もそうだったし、楽しみだね」とオークス出走へ早くも思いをはせていた。
 誕生を知った女性ファンから「大切に、大切に育ててください」との電報が牧場に届くほど、全国のファンが注目している英雄2世。近日中に調教師らが長女を見るために牧場を訪れるという。(ペン&写真協力・神谷 健介)

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2008年1月14日のニュース