武豊 勝って“出産祝い”と行きますか

[ 2008年1月11日 06:00 ]

武豊を鞍上に迎えて「シンザン記念」に臨むミッキーチアフル

 クラシック戦線を占う08年3歳重賞第1弾「第42回シンザン記念」のメンバーが確定した。今年は断然の主役が不在で混戦模様だが、運良く抽選を突破したミッキーチアフルが面白い存在。成績同様に勝負強さを発揮した格好だ。鞍上は“シンザン記念男”の武豊。ディープインパクト産駒誕生の記念すべき週に、名手の手綱がさえわたるに違いない。

【シンザン記念出走馬


 こいつは春から縁起がいいや!賞金400万円の1勝馬8頭中3頭しか出走できない狭き門を見事に突破、強運ぶりを見せつけたのがミッキーチアフルだ。「どうせ除外じゃないか…」。ほとんどあきらめ顔だった音無師もほおを緩めたに違いない。重賞好走馬が人気を集めているものの、栗東トレセン内の雰囲気は抽選さえ通ればチャンスがあるんじゃないか…というもの。東田助手も同様の口ぶりだ。「一発あるんじゃないかと思ってる。今年はそんなに抜けた馬はいないみたいだからね。そう切れるタイプじゃないけど立ち回り次第で。ジョッキーも以前に乗ってもらってる。感触をつかんでくれてるのは心強い」
 さらにコンビを組むのは武豊。97年のシーキングザパールに始まり、シンザン記念は6勝と抜群に相性がいい。また、9日にディープインパクトの1番子が誕生。史上最強の元相棒に“出産祝い”を贈るには絶好の舞台が、武豊に用意されたことになる。
 追い切り(9日)も動きは抜群だった。坂路単走で51秒3~1F12秒6の速い時計を叩き出した。東田助手のジャッジは上々だ。
 「もともと攻め駆けするタイプ。馬なりでサッとやっただけ。そう大きな上積みはないかもしれないけど前走ぐらいは走れる状態にある」
 音無厩舎と言えば2年前のこのレース、9頭立て6番人気のグロリアスウィークで波乱を演出した。「あの時は勝ち損ねた感じのレースだったから。今度は何とかならないかな」と同助手。抽選突破の強運を結果につなげるだけの能力は備えている。名手の導きで混戦を断つか注目だ。

続きを表示

2008年1月11日のニュース