EVベンチャーが破産へ 日本郵政の契約解除で…

[ 2011年3月1日 16:49 ]

 日本郵政グループから電気自動車(EV)を受注していたEVベンチャー、ゼロスポーツ(岐阜県各務原市)は1日、破産申請の準備を始めたと発表した。負債総額は約11億7800万円。

 ゼロスポーツは昨年、郵政グループの郵便事業会社と、郵便集配用のEVを約1000台納入する契約を結び、話題になった。ただ、郵便事業会社はEVの納期が守られなかったとして、今年1月中旬に契約の解除を通達。違約金も求めたという。

 1日午後、岐阜市内で記者会見した中島徳至社長は、破産申請に追い込まれた経緯について「郵便事業会社のニーズに応えるため開発投資をしてきたが、資金繰りが悪化した」と説明した。

 ゼロスポーツは1994年に設立。98年から電気自動車の事業に参入した。2010年8月期の売上高は約5億5000万円だった。

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2011年3月1日のニュース