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那須川天心が一夜明け会見 KOできず「あと半歩踏み込めなかった」デビュー戦で「確信に変わった」

[ 2023年4月9日 16:17 ]

<那須川天心一夜明け>本紙1面を手にする那須川天心 (撮影・白鳥 佳樹)
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 プロボクシング初戦に判定勝ちした那須川天心(24=帝拳)が一夜明けた9日、都内で会見した。8日に東京・有明アリーナで行われたデビュー戦では日本バンタム級2位の与那覇勇気(32=真正)に3―0で判定勝ち。パンチをほぼもらわなかったことに加えて、キックボクシング時代のような蹴りを受けることもなく「ほぼダメージゼロで終えられてホッとしている。結局あんまり眠れなかったけど」と振り返った。ブロックの上から打たれた部分が痛んだり、拳が軽い炎症を起こしたというが「今回はストレスが全くなかった。いつもだったら減量して、メチャクチャ食いたい気分があって、試合が終わったらコンビニでケーキとか爆買いして食べるけど、そういうのがなく、普通の日常に戻った気がした」と明かした。

 試合の映像を改めて見返し「意外とちゃんとボクシングできていた。練習でやってきたとおりに動けていた」と手応えを確認する一方、課題も見つけていたという。「もっと拳にパワーを乗せる打ち方。練習ではやっていたんですけど、あと半歩踏み込めなかったところがあった」とし、「そこは経験を積むしかない。経験を積めば安心して試合ができる。今回は不安はなかったが、安心、確信的な感じで試合ができていなかった。今回確信に変わったので、それをプラスしていけばより良いものができる」とボクシングで戦っていく自信を強調した。

 昨年10月から本格的にボクシングの練習を始め、デビュー戦で日本ランカー上位に勝利。「ホッとした。この半年間、昨日のためにずっと生きてきた。キックは試合まで1、2カ月集中するけど、今回は半年間ずっと練習していた。結果を出せて、みんなの前で証明できた」と安ど感も口にしたが、ボクシングは「挑戦し甲斐がある。自分を超えた者になれるボクシングに感謝している」ときっぱり。今後について「まだデビューしたばかりで、これからいろんなことがあるけど、強くなっていくだけ。どういうストーリーがあるか楽しみ。見ている人も一緒に成長するという、育成ゲームですよね。RPGを。僕を楽しんでもらえれば」と天心らしく説明した。

 試合後に控え室へ戻ると、「体を動かしたくて」シャドーボクシングをしたという。4月いっぱいは休養し、5月に再始動。キック時代はしたことがなかったという走り込み合宿や、米国でのスパーリング合宿を行い、8回戦の可能性もある2戦目に備える。「強いヤツと戦いたいというのがある。強さを求めて、強いヤツを全員倒せるようにしたい」と意欲を口にした。

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2023年4月9日のニュース