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井上岳志 8回TKO勝ちで2つのベルト獲得!京太郎に続く「3冠王者」

[ 2017年11月10日 21:19 ]

スーパーウエルター級の「3冠王者」となった井上岳志(中)
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 ボクシングの東洋太平洋スーパーウエルター級タイトルマッチ兼WBOアジア・パシフィック同級王座決定12回戦は10日、東京・後楽園ホールで行われ、日本同級王者の井上岳志(27=ワールドスポーツ)が東洋太平洋同級王者ラーチャシー・シットサイトーン(32=タイ)から2度のダウンを奪って8回2分51秒TKO勝ち。2つのベルトを獲得し、ヘビー級の藤本京太郎(角海老宝石)に続く「3冠王者」となった。井上は13戦12勝(7KO)1分け、2度目の防衛に失敗したラーチャシーは17戦12勝(8KO)5敗。

 大石豊(井岡弘樹)、ジャンボおだ信長書店ペタジーニ(六島)と日本人に2連勝していたラーチャシーを、井上は豪腕でねじ伏せた。ボディーと右アッパーで相手を削り、叩きつけるような右フックを何度もヒット。至近距離でのアッパーやフックなど危険なパンチを持つ相手をロープに追い詰め、見せ場をつくった。8回には左ボディーアッパーでタフな相手に膝をつかせるダウンを奪い、さらに右ボディーで前のめりに倒すと、レフェリーはたまらず試合を止めた。

 リング上で3つのベルトを体に巻いた井上は「(相手は)上体の動きが軟らかかった。長びいてしまって、結構危ないシーンもあって楽な試合ではなかったが、ベルトを3つ手にすることができて、とてもうれしい」と話した。日本王座も保持したまま、次戦は来春のチャンピオンカーニバルで防衛戦を予定。重量級だけに世界戦の実現は簡単ではないが、「チャンスがあれば世界挑戦していきたい」と“4つめのベルト”獲得に意欲をのぞかせた。

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2017年11月10日のニュース