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吉野修一郎 TKO勝ちで王者に!一度はボクシングから離れるもプロ6戦目で

[ 2017年10月21日 22:18 ]

日本ライト級新王者となった吉野修一郎
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本ライト級王座決定10回戦は21日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の吉野修一郎(26=三迫)が同級2位のスパイシー松下(34=セレス)に7回1分23秒TKO勝ち。前王者・西谷和宏(30=VADY)が返上した王座をプロ6戦目(6勝4KO)で獲得した。デビュー12年目でのタイトル初挑戦も実らなかった松下は28戦17勝(2KO)10敗1分け。

 栃木・作新学院で高校4冠などアマ経験が豊富な吉野は序盤、リーチが長く変則的な松下のスタイルに手こずった。大振りフックを浴びたほか、頭やヒジをぶつけられる場面もあり「思った以上にやりづらかった。相手の作戦にイライラしてしまった」という。だが、「冷静に、自分のボクシングを組み立てろ」とのセコンドのアドバイスで中盤からパンチの精度が上がり、接近戦用に磨いてきたボディーアッパーでもダメージを与えた。7回にワンツーでダウンを奪い、さらに2度倒したところでレフェリーストップ。コーナーに駆け上がって雄叫びを挙げ、「ベルトに触ったのは初めて。自分で取るまで触らないのがポリシーだった。ちょっとうれしい」と顔をほころばせた。

 作新学院―東農大で124戦のキャリアを持ちながら、一度はボクシングを離れた。しかし、後楽園ホールで試合を見てプロ転向を決意。大歓声を浴びてのタイトルマッチに「あんなに大人数の応援、最高ですね」と感激に浸った。デビューから厳しいマッチメークを乗り越えての戴冠に、三迫ジムの三迫貴志会長も「チャンスにたたみかけることに長けている。見逃さなかったのでKOできた。(6戦目でのベルトは)早いけど早いとは思わない」とエビス顔。初防衛戦は来年のチャンピオンカーニバルを予定しており、吉野は「日本王座は第1の目標。ここからがスタート」と成長を誓った。

 なお、アンダーカードで行われた日本王座挑戦者決定戦では、フライ級は長嶺克則(26=マナベ)、バンタム級は鈴木悠介(28=三迫)、フェザー級は源大輝(26=ワタナベ)、ウエルター級は矢田良太(28=グリーンツダ)が各階級の日本王者への挑戦権を獲得した。

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2017年10月21日のニュース