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世界王者の京口 右ほほ大きく腫れ「アンパンマンみたい」

[ 2017年7月24日 15:22 ]

<ボクシング一夜明け>タイトルマッチから一夜明け、頬を腫らした京口(右)をいたわる田口
Photo By スポニチ

 ボクシングのダブル世界戦(23日、東京・大田区総合体育館)でともに勝利したワタナベジムの世界王者2人が24日、東京都品川区のワタナベジムで一夜明け会見を開いた。

 9回TKO勝ちで6度目の防衛に成功したWBAライトフライ級王者・田口良一(30)は「ホッとしている。内容も良かったのでうれしい。周囲からは最初から飛ばしすぎでスタミナを心配されたが、うまく休んで回復して、また行けた」と充実の表情。WBO同級王者・田中恒成(22=畑中)との統一戦については「田中選手も9月の防衛戦は普通に勝ってくれると思うので、やるべきものと思っている。そこまでまたレベルアップしたい。地元でできればいいけど、どこでも基本大丈夫」と意欲を口にした。

 一方、プロ8戦目で世界初挑戦し、3―0の判定勝ちで世界王座国内最短奪取記録となるデビューから1年3カ月でIBF世界ミニマム級王者となった京口紘人(23)は、相手のバッティングで内出血した右ほほが大きく腫れた状態で登場。「アンパンマンみたいな感じ。おたふく風邪みたいで恥ずかしい」と子供がふくれたような表情で話すと、愛称「ツヨカワイイ」の田口から「ツヨカワイイね」と“継承者”に指名されたり、記者から「必殺技はアンパンチ?」と突っ込まれるなど、散々いじられるハメになった。

 「ベルトも手元にないし、まだ世界王者の実感はない」と言いながらも、中1、2の時に指導を受けた元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎には電話で連絡したそうで「“勝つことが何より大事。あの舞台に立ちたくても立てない人間もおるから素直に喜べ”と言ってもらった。いい報告ができてよかった」と笑顔で話した。初防衛戦は10月頃に指名試合を予定しているが、「見えた課題をしっかり克服して、もっと強い王者に慣れるよう頑張る」と成長を誓った。また、12日にプロボクサーの兄・竜人(26=グリーンツダ)が飲酒運転の疑いで逮捕されたことにも自ら触れ、「ボクシング界のイメージを悪くしてしまった。兄弟だし、他人ではないのでどうしても謝罪したかった。本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

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2017年7月24日のニュース