比嘉「ドンキで買った」下着で前日計量「最終的にKOで勝てれば」
プロデビューから11戦連続KO勝利を続けるボクシングの東洋太平洋フライ級王者・比嘉大吾(21=白井具志堅)が3日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で「世界前哨戦」となるノンタイトル10回戦(4日、後楽園ホール)の前日計量に臨み、スーパーフライ級のリミットより100グラム軽い52・0キロでパス。対戦相手のディオネル・ディコス(フィリピン)は51・4キロだった。
比嘉は「ドンキホーテで勝った」というハイビスカスが描かれた下着で計量を終えると、生姜入り甘酒と「これもドンキで勝った」ココナツジュースでのどを潤した。今までで一番減量が厳しく、髪を切りにいく余裕もなかったと明かし、「世界戦を前にいい経験ができた」と苦笑した。現在はWBC3位にランクされ、3月4日にタイで行われる同級王座決定戦、1位ナワポーン・ソールンビサイ(タイ)―2位フアン・エルナンデス(メキシコ)の勝者へ今夏の挑戦を計画している。比嘉自身も現地視察する予定で「どちらが勝ってもおかしくないけど、会場がタイなので判定では(エルナンデスは)厳しいかな。でも、エルナンデスも倒す力はある」と話す一方、「(タイでは)スイカジュースが飲みたい。前に試合で行った時は減量でタイのご飯も食べられなかったし、楽しみは試合が1番で、2にスイカジュース」と表情をほころばせた。
もちろん、「世界前哨戦」の意味合いは理解している。「最終的にKOで勝てればいいかな。焦らず、それでもチャンスがあれば1ラウンドから倒さないと。全KOで世界を獲ろうと思っているので、明日も判定にならないようにKOでしっかり勝ちたい」と話した。元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高会長と同じ21歳での世界王座奪取を目標に掲げており、22歳となる8月9日の誕生日までが期限となる。「平成7年8月9日生まれで、7・8・9と数字が続くんです。凄くないすか?親に感謝です」と話して笑わせた。
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