元王者フェネック氏　ホーンはパッキャオより有利「体格とパワーに差」

ベルトを掲げるマニー・パッキャオ（ＡＰ）
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　豪州出身の元世界王者であるジェフ・フェネック氏（５２）は同郷のジェフ・ホーンがマニー・パッキャオを下すだけの体格とパワーがあると考えている。

　ホーンは４月２３日に地元の豪州でＷＢＯ世界ウエルター級王者のパッキャオと対戦を予定。世界的にはまだ名のないボクサーだが、フィリピンの英雄と拳を交える機会を得た。これまでの実績を考えれば、パッキャオが有利なのは明らか。しかし、フェネック氏は戦い方次第でホーンにも勝機があるという。２８日に米国のボクシングサイト「ファイトニューズ・ドットコム」は同氏のコメントを掲載している。

　「パッキャオはディフェンスに大きな弱点がある。スピードはあるが、パンチをもらうことがあるんだ。ホーンは接近戦に持ち込むことだね。そして、パッキャオを疲労させるんだ。その点では体格とパワーのあるホーンが有利だよ」。

　両者の身長はパッキャオが１メートル６６で、ホーンが１メートル７５。約１０センチの身長差を生かせということか。現役時代はバンタム級、スーパーフェザー級、フェザー級の３階級を制覇したフェネック氏。引退後はトレーナーとして活動しており、２０００年には指導していたナデル・フセインがパッキャオと対戦。結果は１０回ＴＫＯで敗れたものの、４回にはダウンを奪う善戦を見せていた。コメントはそうした経験に裏打ちされたものといえるだろう。