×

尚弥 7月下旬から約100Rのスパ消化 減量も順調

[ 2016年8月28日 16:45 ]

父・真吾トレーナーを相手にミット打ちする井上尚(左)

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)が28日、横浜市の大橋ジムで3度目の防衛戦(9月4日、神奈川・スカイアリーナ座間)へ向けた練習を公開した。同級1位ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(31=タイ)との対戦へ向け、7月下旬から約100ラウンドのスパーリングを消化。この日はスパーを行わなかったが、父・真吾トレーナー相手のミット打ちでは入念にワンツーをチェックし、「体が動かなくなってくる時期なので基本が大事かなと思って」と説明した。

 減量は順調で「(リミットまで)あと3キロちょっと。ここまでは最高のコンディションに仕上がっている」と調整に手応えを示した。V3戦へ向けてはスパーリングパートナーとして、カシミジム(金沢市)に所属するWBO世界スーパーバンタム級8位のジェネシス・セルバニア(25)を2週間招へい。週に3、4回、1回につき4、5ラウンド手合わせしたそうで「凄くいい練習ができた。これまでのパートナーと違って最後まで気が抜けなかった」という。

 2階級上の世界ランカー相手に体力負けせず、課題に掲げるディフェンス面についてもパンチの打ち終わりのポジションを意識するなど「もともと良いけど、より完璧に近くなっている」と大橋秀行会長。5月のV2戦は試合中に両拳を痛めて判定勝ちに終わっているだけに、井上尚は「相手に何もさせず、自分のボクシングに引きずり込むのが今回のテーマ。しっかり倒して勝ちたい」と2試合ぶりのKO防衛に意欲を見せた。

続きを表示

2016年8月28日のニュース