×

弟・拓真 “世界前哨戦”へ「ボディーは試合の最後で効いてくる 武器にしたい」

[ 2016年8月28日 16:48 ]

ポーズを決める井上尚(右)と弟・拓真

 ボクシングの前東洋太平洋スーパーフライ級王者・井上拓真(20=大橋)が28日、横浜市の大橋ジムでプロ8戦目(9月4日、神奈川・スカイアリーナ座間)へ向けた練習を公開した。

 兄の井上尚弥(23=同)の3度目の防衛戦のセミファイナルでWBC世界フライ級15位のフローイラン・サルダール(27=フィリピン)と“世界前哨戦”となる10回戦に臨む。練習では父・真吾トレーナー相手のミット打ちで、ボディーのダブル・トリプルを披露。「ボディーは試合の最後で効いてくると思うので自分の武器にしたい。スパーでもスムーズに出ているし、今回の試合でも出していきたい」と話した。

 13年12月のデビューから7戦全勝(2KO)。これまでは慎重な戦いぶりも目立ったが、大橋秀行会長が「今、ジムで一番伸びているのが拓真。今回のスパーでも前回とは別人のような伸びを見せている。次は世界挑戦させたい」と太鼓判を押す存在に成長した。今回は兄とともに、パートナーとして招へいしたWBO世界スーパーバンタム級8位のジェネシス・セルバニア(カシミ)とスパー。「12ラウンドスパーでも最後までしっかり動けたのでスタミナは問題ない」と手応えをつかんだ。対戦相手サルダールについては「リーチが長くて体も柔らかく、やりづらそう」と話したものの「今回は前哨戦。こんなところで負けていられないし、相手も強いのでモチベーションも上がる。判定でもいいから勝ちに徹して、できればKOしたい」と意気込んだ。

続きを表示

2016年8月28日のニュース