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ロンドン五輪銅メダリストの清水、プロ初陣は“KOより結果”を

[ 2016年8月28日 05:30 ]

プロデビュー戦に向け練習する清水(右)

58・0キロ契約 ロンドン五輪バンタム級銅メダリスト・清水聡≪6回戦≫韓国フェザー級王者・李寅圭

(9月4日 神奈川・スカイアリーナ座間)
 ボクシングのロンドン五輪バンタム級銅メダリスト・清水聡(30=大橋)が、横浜市内で9月4日のプロデビュー戦へ向けた練習を公開した。「コンディションはバッチリ」と言い、ミット打ちで鋭いワンツーを披露。当日計量のアマと違い前日計量とあって「2、3日前から2~3キロ落とす。一気に落とした方が(計量後に)一気に戻る」と対応を明かした。

 リオ五輪で大きな刺激を受けた。「仲のいい選手が表彰台に乗るのを見て、舞台は違うけど同じように輝きたいと思った」。4年前にロンドン五輪を一緒に戦った重量挙げの三宅宏実や卓球の福原愛、交流のある競泳の瀬戸大也、カヌーの羽根田卓也らがメダル獲得。「メダリストとして恥ずかしくない試合をしたいし負けられないという気持ちになった」と決意を新たにした。

 ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(帝拳)はプロデビュー戦でKO勝ちしたが「パンチをもらわないようにして勝ちに徹したい。1ラウンドで終わるのではなく、長いラウンドの経験を積みたい」とKOにはこだわらない姿勢。プロでの“金メダル”へ初戦は結果重視で臨む。

 ≪日本人メダリスト5人プロ転向も世界王者はゼロ≫ボクシングの日本人五輪メダリスト5人は全員がプロに転向しているが、世界王者になった例はない。過去4人のプロデビューは判定勝ちが2人(田辺清=60年ローマ大会フライ級銅、桜井孝雄=64年東京大会バンタム級金)、KO勝ちが2人(森岡栄治=68年メキシコ大会バンタム級銅、村田諒太=12年ロンドン大会ミドル級金)。最速決着は村田の2回2分24秒TKOだ。

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