王者・岡田博喜 KO意識せず「結果がついてくればいい」
ボクシングの日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦(25日、東京・後楽園ホール)の前日計量が24日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、5度目の防衛戦となる王者・岡田博喜(26=角海老宝石)はリミットいっぱいの63・5キロ、挑戦者の同級3位・青木クリスチャーノ(27=駿河)は100グラムアンダーの63・4キロで一発パスした。
早くも今年3試合目となる岡田は現在、3連続KO防衛中。初対戦の青木について「ちょっとやりづらいかなと思っている。素人ぽいタイミングで来るし、パンチもないことはないと思う」と印象を語り、「急がずに最初から最後まで自分のペースでできればいいし、どこかで倒せればいい。1ラウンドは慎重にいこうと思う」と話した。KOについては「全く意識していない。結果がついてくればいい」と言いながらも、内容次第では「今後(王座を)返上するかどうかも話している」とステップアップする可能性を示した。戦績は12戦全勝(10KO)。
一方、17戦11勝(7KO)4敗2分けの青木はタイトル初挑戦。06年に17歳でプロデビューして途中3年ほどブランクをつくったが、「自分の中では計画どおり。今年日本チャンピオン、来年は東洋チャンピオン、再来年は世界チャンピオンになる」と意気込んだ。父母がブラジル人、祖母が日本人で、15歳の時に「相手が倒れなくても勝負がつくのが嫌だった」という空手から転向して挑戦したボクシングでは一度は挫折。しかし、羽根広宣トレーナーに基礎から叩き込まれて成長したという。「王者と戦えるのは光栄。ボクシングがうまいという印象だけど、自分はとりあえず楽しんで、勝ってベルトを静岡に持ち帰る」と決意表明した。
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