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河野 35歳で身長1センチ伸びた!挑戦者見下ろしKO宣言

[ 2016年4月26日 05:30 ]

WBA世界S・フライ級タイトルマッチの予備健診を終え、ファインティングポーズを取る河野(右)と挑戦者

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・河野公平―同級7位インタノン・シッチャモアン

(4月27日 大田区総合体育館)
 トリプル世界戦の予備検診が25日に都内で行われ、6選手全員異常はなかった。3度目の防衛を狙うWBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(35=ワタナベ)は前回計測した14年12月より身長が1センチ伸びて自己最高の1メートル67・2センチ、胸囲は2・6センチアップして90センチを記録。本人いわく、昨年10月の亀田興毅戦前の調整を取り入れ、練習以外ではベッドに横になって休養していた効果。パワーアップ?した肉体を駆使し、初のKO防衛を目指す。

 「寝る子は育つ」と言われるが、35歳のベテランボクサーにも当てはまるらしい。1年4カ月前に計測した時より1センチ身長が伸びていた河野は「この1週間、練習以外はずっと寝てたんで身長が伸びた。今までで一番大きい」と真顔で話した。1センチは誤差の範囲とも思われるが、身長が高くなって悪い気はしない。7・2センチ低い挑戦者のインタノンのことを「もっと大きいかと思ってました」と言って見下ろした。

 もちろん本気で身長を伸ばそうとしたわけではない。「(昨年10月に亀田興毅と対戦した)シカゴではずっと横になっていて、試合では調子が良かった。寝るのはいいんだなと思った」。興毅からダウンを奪って快勝できたのも万全のコンディションをつくることができたから。今回はトランクス、ガウン、シューズを興毅戦と同じ濃い緑で統一して験を担いでおり、調整方法も同じものを取り入れた。それにただ横になって休養していたわけではない。「ずっとインタノンの試合のビデオを見ていました」。挑戦者を研究し、勝利のイメージを膨らませてきた。

 減量も順調で前日(24日)も少量のごはんを口にした。これまで計量後の食事は外で食べていたが、今回は昨年3月に結婚した芽衣夫人が作ってくれる。「豚肉が好きなんです。この間、スパーの前に食べたら調子良かった」と既に「豚のしょうが焼き」と「とんかつ」をオーダーしている。

 今回こだわるのは勝ち方だ。32歳で初めて王座を獲得した時も、2度目の戴冠の時もKO勝利だったが、まだKO防衛はない。35歳にして成長を続ける王者は「KOで勝つ」と力強く誓った。

 ▼インタノン 初めて王者に会って緊張した。調子はいいので、リングの中を見てください。自信はあります。

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2016年4月26日のニュース