一翔、糖質断ちで切れUP 前王者レベコと再戦「KOしたい」
WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦 王者・井岡一翔―同級2位フアンカルロス・レベコ
(12月31日 エディオンアリーナ大阪)
炭水化物を断って返り討ちや!前王者フアンカルロス・レベコ(32=アルゼンチン)との再戦に臨む井岡一翔(26=井岡)が23日、大阪市内のジムで練習を公開した。1カ月半前から糖質を摂取しない食事法で体質改善に成功。切れのある動きを見せつけ、2度目の防衛をKOで飾る構え。レベコがこの日、来日した。
大阪と言えば、たこ焼き、お好み焼きなど「粉もん文化」が有名。そこで生まれ育った一翔があの抗しがたい誘惑に打ち勝ち、パーフェクトボディーを作り上げた。
「炭水化物はほとんど食べない。それだけがエネルギーだとは考えていない」
現在の食事は肉、魚と野菜中心の献立。炭水化物は免疫力を高める効果があるという酵素玄米を少し口にする程度だ。
「甘い物も好きだったけど。今までの経験で胃がだるくなったりするのは糖質を取った時。もう“食べたい”という気持ちにならない」
男子テニス界の頂点に君臨するジョコビッチの著書などで小麦由来の食べ物を制限する“グルテンフリー”を知り、自らの経験と合致した。さらにアレンジを加え、炭水化物断ちを1カ月半前からスタート。「体が楽になり、切れがいい。減量もスムーズに進んでいる」。この日は3回のスパーで、昨年9月の再起戦で対戦したパブロ・カリージョ(井岡弘樹ジム)を圧倒した。ジャブからの組み立てで左ボディーを効果的に使い、仕上がりのよさを見せつけた。
判定勝ちで3階級制覇を達成した5月の再戦。リベンジに燃える相手を堂々と迎え撃ち、逆に圧倒する意気込みだ。
「(前回よりも)今の自分の方が強い自信はある。KOしたい。どのラウンドでもチャンスはあると思う。3階級制覇した今年、レベコ選手を返り討ちにして締めくくりたい」
スパーリングは通常の2倍、200ラウンドを消化した。11月の和歌山・白浜合宿前から実戦練習で汗を流し、調整は万全。明確な決着をつけるという宣言も当然だ。
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