尚弥、復帰戦に自信「今までで一番楽しみ」世界戦へ練習公開

軽快なミット打ちを披露する井上尚弥

　世界ボクシング機構（ＷＢＯ）スーパーフライ級タイトルマッチ（２９日・東京有明コロシアム）で故障から約１年ぶりに復帰する王者の井上尚弥（大橋）が２０日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。ミット打ちなどで軽快な動きを披露し「今までで一番楽しみにしている試合。いいパフォーマンスができる」と自信を示した。

　昨年末、日本選手最速で世界２階級制覇した試合で右拳を痛めた。「昨年より強く打てている」と回復を強調し、重点的に強化した左パンチには鋭さを見せた。対戦相手は２４勝中ＫＯが２１を占めるワルリト・パレナス（フィリピン）で、距離感を鍵に挙げる。１日に結婚した２２歳の王者は「責任感を見せる意味でも、きっちり勝ちたい」と決意をにじませた。