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八重樫打ち合い大歓迎 王者倒して“真の3階級制覇”だ

[ 2015年12月20日 05:30 ]

練習を公開した八重樫東

IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者ハビエル・メンドーサ―同級13位・八重樫東

(12月29日 有明コロシアム)
 2度目の3階級制覇挑戦となる八重樫東(32=大橋)が横浜市内で練習を公開した。3階級全てで王者を倒してベルトを手に入れれば、日本人では初の快挙。真の3階級制覇王者へ向けて、真っ向勝負の打ち合いを宣言した。

 心も体も最高潮に達しなかった昨年末とは明らかに違う。前WBCライトフライ級王者のゲバラ(メキシコ)にボディーブローで7回KO負けし、3階級制覇挑戦に失敗してから1年。ミット打ちやサンドバッグ打ちで持ち味のスピード感たっぷりの動きを披露した八重樫は「なぜか昨年よりも今年の方がモチベーションが高い」と明るい表情で語った。

 心が乗ってくるのは、準備が万全だからだろう。フライ級からライトフライ級に下げて2度目の世界挑戦。1年かけてライトフライ級仕様に肉体改造した。以前は体を大きくするトレーニングが中心だったが、「筋肉量を増やさずに、効率のいい体の動かし方で出力を上げる」目的で、階段ダッシュなどで骨盤周りを鍛えてきた。大橋秀行会長は「昨年と違って、完璧に仕上がっている。最高の八重樫でいける」と太鼓判を押す。

 念願の3階級制覇となれば日本人では亀田興毅、井岡一翔に続いて3人目。王座決定戦での戴冠ではなく、3階級全てで王者を倒してのベルト奪取となれば、日本人初の快挙だ。王者はサウスポーには珍しい好戦的なファイターだが、八重樫もまた過去に井岡一翔やローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と激闘を繰り広げ、打ち合いを得意とする。「相手は勇敢なファイター。激しい試合になると思っている。覚悟を持って臨みたい」。真っ向勝負で打ち合い、真の3階級制覇王者を目指す。

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2015年12月20日のニュース