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辰吉Jr寿以輝、判定勝ちに悔し泣きも「ウソ泣きです」照れ笑い

[ 2015年12月20日 05:30 ]

3連勝を飾り、父・丈一郎(右)に労われる辰吉

 悔し涙の3連勝だ。プロボクシングの“浪速のジョー2世”辰吉寿以輝(じゅいき、19)は54・4キロ契約の4回戦に登場し、3―0の判定勝ち(39―37、39―37、39―38)でデビュー3連勝とした。だが、3連続KOを逃したとあって、リング上のインタビューは「全然駄目。倒すように練習してきたんで」と不満げ。控室に戻ると、グローブのまま顔を覆い嗚咽(おえつ)した。

 積極的に攻め、2回にワンツーからの連打で追い込んだ。3回に右カウンターを食らったが、4回は終盤に左フックを効かせた。ジャッジの支持を得るには十分な内容で、観戦に訪れた元WBC世界バンタム級王者の父・丈一郎は「無理に倒しにいかなかったのが成長。判定でも勝ちは勝ち。いい経験になったんちゃう」とねぎらった。

 しばらく時間を置いて心を落ち着けた寿以輝は「(泣いたように見えたのは)ウソ泣きです。パフォーマンス」と照れ笑い。すぐに元気を取り戻せるのは19歳という若さの特権だ。来年は年間5試合を目標に、早ければ3月に次戦を迎える。「来年はもっといい一年にしたい」。悔しさを糧にさらなる飛躍を誓った。

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2015年12月20日のニュース