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大阪市立大出身 高学歴ボクサー坂本 KO勝ちで西日本新人王

[ 2015年9月27日 13:45 ]

2回KO勝ちでフライ級西日本新人王となった坂本真宏

 プロボクシングの西日本新人王決勝が27日、エディオンアリーナ大阪第2であり、フライ級は坂本真宏(24=六島)が2回2分59秒、KOで村上博英(20=大阪帝拳)を下した。

 低い姿勢でもぐり込んでくる相手に右アッパーで対応し、右フックでぐらつかせた。2回序盤は左ボディーで攻められ、偶然のバッティングで右まぶたから流血するピンチ。それでも落ち着いて強烈な右カウンターで倒した。「最初にいいパンチが当たって、大振りになったのが反省点。1回に飛ばしすぎたのもあった。ペース配分を気にしなくてもいいように、もっと練習しないと」。勝っても反省しきり。

 大阪市立大工学部を今春卒業。昨夏は大学院入試に失敗したが、今年は突破。来春から機械工学科材料物性工学研究室に籍を置く。引き続き、卒論テーマでもあったチタニアナノチューブを研究する予定。所属する六島ジムは“ジャンボおだ信長本屋ペタジーニ”をはじめ、珍リングネームの宝庫。いつ「チタニアナノチューブ坂本」へのリング名変更を迫られるか危機感を抱きながら2足のわらじで奮闘する。

 ◆坂本 真宏(さかもと・まさひろ)1991年(平3)1月19日、大阪府堺市出身。中学時代は野球部で「万年補欠の代打要員」。大阪市立大で競技を始めた当初は両親の反対を受けたが、熱心な取り組みで黙認されたという。アマ戦績は24勝6敗。卒論テーマは「チタニアナノチューブ形成メカニズムの解明」。格闘ロボット製作が将来の夢の1つ。左フックが得意な右ファイター。1メートル64。家族は両親と兄。

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2015年9月27日のニュース