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山中余裕たっぷりV8宣言!2戦ぶりKOへ「内容注目して」

[ 2015年4月16日 05:30 ]

ファイティングポーズをとるサンティリャン(左)と山中

WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・山中慎介―同級7位・ディエゴ・サンティリャン

(4月16日 大阪府立体育会館)
 WBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量が15日、大阪市内のホテルで行われ、8度目の防衛戦となる山中慎介(32=帝拳)は53・4キロ、挑戦者のディエゴ・サンティリャン(27=アルゼンチン)は53・2キロでそれぞれ一発クリアした。前戦で連続KOがストップした王者は2戦ぶりのKOによる圧勝を宣言した。

 王者の貫禄たっぷりだ。山中は写真撮影を終えると、10センチ身長が低いサンティリャンと目を合わせたが、にらみつけたり、挑発したりはしない。「元気そうなんで、いい試合ができると思います」とさらりと言ってのけた。計量は100グラム余裕を持ってクリア。減量に苦しんだ様子はなく、スープなどを胃袋に入れると「すぐに汗が出ました。凄く調子はいいですね」と絶好調を宣言した。

 昨年10月の前戦では山中の左ストレートを封じようと距離を詰めてくるスリヤン(タイ)に手を焼き、連続KOが5でストップした。王者が研究されるのは宿命だ。今回は前戦で使えなかった近距離から放つ左ボディーアッパーの練習も取り入れており、帝拳ジムの浜田剛史代表は「サンティリャンも上体を振って近づいてきて、距離を詰めようとしてくるはず。その準備はしてきた」と自信を見せた。

 今回勝てば、大阪の人気情報番組「せやねん!」(17日午前9時15分~)のスポーツコーナーに生出演することが決まった。放送するのはTBS系列のMBSで、日本テレビのボクシング中継のエースである山中が出演するのは異例。ボクシング界では五輪金メダリストの村田諒太らを除き、他局の選手の起用は宣伝になるため、近年ではほとんどない。テレビ局の壁を越えての番組出演はスターの証とも言える。

 8度目の防衛成功となれば、日本ジム所属選手としては具志堅用高(13回)、長谷川穂積(10回)、勇利アルバチャコフと内山高志(9回)に続く5位タイの記録。日本ボクシング界のエースは「必ず自分が勝つんで、内容に注目してください」と堂々と圧勝を誓った。

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