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山中 強烈左!7回KOでV2「豪ちゃん、待っとけよ」

[ 2012年11月3日 18:00 ]

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 山中慎介VSトマス・ロハス

(11月3日 ゼビオアリーナ仙台)
 プロボクシングのダブル世界戦が3日、宮城県のゼビオアリーナ仙台で行われ、WBC世界バンタム級タイトルマッチは王者・山中慎介(30=帝拳)が、元WBC世界スーパーフライ級王者トマス・ロハス(32=メキシコ)を7回KOで下し、2度目の防衛に成功した。

 上体を柔らかく使うディフェンシブなロハスに対し、山中は序盤から左ボディー、右フックでぐらつかせ、徐々にペースをつかんでいく。4回終了時の中間ジャッジは2―0でリード。6回、得意の左ストレートでロハスの動きを止めると、迎えた7回、勝負に出た。

 開始から36秒、左ストレートでロハスの顔面をとらえる。続けざまに右アッパー、そして最後は強烈な左フック。意識が飛んだロハスは両ヒザから落ち、そのまま前のめりに倒れ込むと、レフェリーが試合を止めた。

 予告通りのKO防衛。山中は試合後「仙台の皆さん、東北の皆さん、そして全国の皆さん、どうでしたか?」と大歓声に包まれた会場で余裕のあいさつ。復興マッチとして戦っただけに「少しは(被災地に)勇気を与えられたと思います」と白い歯を浮かべた。

 10月4日には長男・豪祐くんが誕生。“パパ初戦”で見事な会心の勝利に「チャンピオンのまま子供に会いに行けるということで安心しています。豪ちゃん、待っとけよ」。山中はリング上で最高の笑顔を浮かべていた。

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2012年11月3日のニュース