棚橋が新日本の歴史変えた　史上最多１１度目の防衛

史上最多となる１１度目の防衛に成功し、「１１」ポーズを決めるＩＷＧＰヘビー級王者の棚橋弘至

　新春恒例の新日本プロレスの東京ドーム大会「レッスルキングダムＶＩ　ｉｎ　東京ドーム」は４日、４万３千人の観客を集めて行われ、メーンのＩＷＧＰヘビー級選手権は棚橋弘至（３５）が２５分５９秒、ハイフライフローからの片エビ固めで鈴木みのる（４３）に勝利。史上最多１１度目の防衛に成功した。鈴木の裸絞め、ゴッチ式パイルドライバーで追い込まれながらも「最後まであきらめない」心で耐え切り、ラストは必殺のハイフライフローを連発してベルトを死守。「あきらめずにこのリングでやってきて良かった」と笑顔を見せた。

　試合後には海外遠征から凱旋したオカダ・カズチカ（２４）が、無謀にも挑戦者として名乗りを挙げたが、ドームのファンは大ブーイング。棚橋も「ファンの皆さんの反応がすべて。気持ちは分かるけど、それをファンに認めさせるのも彼の力」と一蹴していた。

　ＩＷＧＰタッグ選手権は天山広吉（４０）、小島聡（４１）組が王者のジャイアント・バーナード（３８）、カール・アンダーソン（３１）組を破り、「テンコジ」としては１０年４カ月ぶりにＩＷＧＰベルトを奪取。武藤敬司（４９＝全日本）は必殺のムーンサルトプレスで内藤哲也（２９）との“天才対決”を制した。