【ROOKIES 猛虎ファイル】ドラ4百崎(1)  2歳の頃から野球に熱中 幼少期の憧れは前田健太

[ 2023年12月24日 05:15 ]

隈府小学校時代の百崎
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 阪神のドラフト4位・百崎蒼生内野手(18=東海大熊本星翔)は高校通算39本塁打を誇るスラッガーだ。熊本県で生まれ育ち、周囲を圧倒するポテンシャルを発揮し続けた幼少期。高校2年時に東海大相模(神奈川)から故郷で転入し、諦めずにプロ入りへの道を切り開いた素顔に迫った。(石崎 祥平)

 【幼少期】ちょうど体重3000グラムで生まれた百崎蒼生は、5歳の時に他界した父・大輔さんが広島ファンだった影響を受けて2歳の頃から野球に熱中した。「とにかく元気。興味あるものには没頭している感じ」。母・真由美さん(48)は懐かしそうに振り返った。

 熊本から新幹線で約1時間半をかけ、年に1度のマツダスタジアム観戦が一家の恒例行事。「とにかく格好良かった」と憧れを抱いたのは当時、広島のエースに君臨していた前田健太だった。

 保育園の時に入部したのはサッカーのクラブチーム。地元の熊本県菊池市の隈府小学校では部活動は3年生からで、野球は「3年生ぐらいでいいかな」というのが母の考えだった。サッカーをやっていても野球熱は高まるばかり。チームメートが将来の夢に「サッカー選手」と声をそろえる中、一人だけ「プロ野球選手!」と高らかに宣言。友達は「なんで!?」とビックリしていた。

 小学3年になって念願の野球部へ入部。半年間はサッカーと並行していたところ、くしくもサッカーチームが解散したことで本格的に野球に打ち込んだ。当時は投手。負けん気が強く、打たれたり、ストライクが入らなかったりするとすぐにイライラするタイプだった。見かねた母から「気持ちを抑えなさい」と何度も注意された。

 学生時代にソフトボール経験のあった母と二人三脚の特訓が始まったのは、ちょうどこの頃だ。キャッチボールや壁当て、階段上りで力をつけた。試合で打てなければ近所のバッティングセンターに通い、200円=25球を少ない日でも5セットはこなした。

※【中学時代】へ続く

 ▽百崎 蒼生(ももざき・あおい)プロフィル

☆生まれ&サイズ 2005年(平17)9月11日生まれ、熊本市出身の18歳。1メートル78、78キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 隈府小3年時に「隈府クラブ」で野球を始め、菊池南中では「泗水ボーイズ」に所属し、2年時に全国大会出場。東海大相模では1年秋から「3番・遊撃」でレギュラー。2年の5月に東海大熊本星翔に転入。3年夏に甲子園出場。遠投105メートル。

 ☆家族 母、2歳下の妹。

 ☆趣味・特技 ダーツ、ビリヤード、いい景色を見ること。

 ☆座右の銘 頑張るときはいつも今。「自分で考えた言葉。今頑張れないと先はない」

 ☆好きな芸能人 小池栄子。「3年前くらいから好き。かわいい」

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