Hondaの強心臓ルーキー・小口の決勝打で初戦突破 勝負強さ自信「得点圏6割打ってます」

[ 2023年11月13日 05:15 ]

社会人野球日本選手権第5日・1回戦   Honda2―0日鉄ステンレス ( 2023年11月12日    京セラD )

<日鉄ステンレス・Honda>安打を放つ小口(撮影・中辻 颯太)
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 1回戦3試合が行われ、Hondaが日鉄ステンレスを2―0で下した。新人で「3番・中堅」の小口仁太郎外野手(22)が、決勝打を含む2安打を放ち初戦突破に貢献。西濃運輸は6―2で三菱重工Eastを破り、18年以来4大会ぶりに初戦を突破した。西部ガスは三菱重工Westに5―0で勝利し2回戦進出を決めた。

 名門Hondaが誇る「強心臓の3番」が試合を決めた。0―0の8回1死二、三塁。3番・小口が、カウント1―2から外角低めのボール気味のスライダーに食らいつき決勝打を右前に運んだ。

 「この試合はワンチャンスしかないと思っていた。ここはもう自分が決めるしかないと思って。(打った瞬間は)何が起きたか分からなくて頭が真っ白になりました」

 智弁学園(奈良)、東洋大では阪神・村上の2学年後輩。大学の寮では同部屋で、今も連絡を取り合う仲だという。38年ぶりの日本一に貢献した先輩右腕の飛躍に「刺激を受けますよね」と言葉に実感がこもる。自身も来年のドラフトでのプロ入りを目指している。持ち味は遠投120メートル、50メートル走5秒9の身体能力。「公式戦だと、得点圏(打率)6割くらい打っています」と自負する勝負強さも魅力だ。

 入社1年目で主軸の役割を果たし「次は先輩方が打ってくれると思います」と言い放つ強心臓。頼もしいルーキーの躍動だった。 

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