グッデン、クーズマン、シーバー、デグロム…メッツの新人投手の偉大な系譜に連ねる千賀滉大

[ 2023年9月15日 10:36 ]

メッツ先発の千賀滉大(AP)
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」がメッツの千賀滉大投手(30)について、ドワイト・グッデン、ジェリー・クーズマン、トム・シーバー、ジェイコブ・デグロムといったメッツの新人投手の偉大な系譜に連ねる存在と絶賛している。

 14日(日本時間15日)のダイヤモンドバックス戦で6回無失点10奪三振の好投。今季の成績は11勝7敗、防御率2・95となった。防御率は全体4位、被打率・205も4位。新人投手では11勝、191奪三振、155・1イニングはトップである。サイヤング賞ではパドレスのブレイク・スネル、新人王ではダイヤモンドバックスのコービン・キャロルとそれぞれに本命がいて、受賞は難しいと見られるが、良い順位で投票を受けるのは間違いない。バック・ショーウォルター監督も「(千賀の名前が)賞の対象として検討されるべきだし、議論に入っていないといけない」と後押ししている。

 メッツには新人投手が活躍してきた誇るべき歴史がある。新人王に輝いた投手は4人いて、これはドジャースに次ぐ。「ジ・アスレチック」は偉大な先輩たちの中で、千賀がどの位置にいるかランク付けしている。1位は1984年のドワイト・グッデン。19歳で218イニングを投げ、17勝、276奪三振と球史に残るセンセーショナルなデビューだった。新人王はもちろん、サイヤング賞投票でも2位に入っている。2位は68年のジェリー・クーズマン。19勝を挙げ、防御率2・08だったが、不運にも新人王にはなれなかった。球史に残る名捕手レッズのジョニー・ベンチとの争いだったからだ。1票差で競り負けている。3位は67年のトム・シーバーで殿堂入りの3百勝投手は、1年目から16勝、防御率2・76の活躍で堂々新人王に選ばれた。4位は72年のジョン・マットラックで15勝、防御率2・32で、やはり新人王に選ばれた。5位は14年のジェイコブ・デグロムで9勝、防御率2・69で同じく新人王に選ばれている。デグロムのデビューは遅く、年齢は既に26歳になっていた。

 千賀は6位に入ったが、残り試合の結果次第で、デグロムを抜き、さらにランクを上げる可能性もあるという。7位は95年のジェイソン・イズリンハウゼン、8位が15年のノア・シンダーガード、9位が84年のロン・ダーリング、10位が16年のスティーブン・マッツとなっている。

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