落合博満氏にはどう映った？　西武・中村剛也の史上初通算2000三振　「理想的な打ち方」と語る理由

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が12日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル　＃オレ流トレンド」を更新。プロ野球史上初の通算2000三振に到達した西武・中村剛也内野手（39）について語った。

　中村は先月29日の楽天戦（ベルーナドーム）の4回に空振り三振を喫し、プロ野球史上初の通算2000三振に到達。次打席の5回には2試合連続、通算460号となる6号2ランを放った。追い込まれても三振を恐れず、現役最多の本塁打を量産してきたスラッガーの哲学が凝縮された試合となった。

　落合氏は「それだけボール球を振っているということなんだろうと思うけども、昔はよくホームランか三振かっていうバッターが結構多かったんだよ。だから、中村が2000三振するというのも、ちょこちょこ当てるバッターよりは、豪快にホームランか三振かという、その選択肢のもとで育ってきた選手なんだろうと思う」と分析した。

　落合氏は過去の動画の中で「現役選手のベストナイン」で三塁手に中村を選んだ。「6度もホームラン王獲っているんですよ？4回打点王獲っている選手ですよ。プロ野球界でそんな何人もいるわけじゃない」と話した上で、中村の打撃について「きれいな打ち方をしている。上からボールをひっぱたくようなね。しゃくり上げるような打ち方じゃなくて。ボール球を振らなきゃ理想的な打ち方」と評した。

　本塁打でも三振でも打撃フォームは変わらない。「ストライクなのかボールなのかということなんだろうと思う。ここに来るだろうと思って振っているのが、それが違うところにきて空振りしているという。スイングが変わらないということは、いいことはいいことなんですよ。自分のスイングを貫き通そうと思えばね」とプロ22年を経ても変わらぬ中村の哲学に言及した。

　落合氏は「ケガさえしなければまだまだできる選手なんでね。彼は500本目指しているというから、500本打つまでは辞めないんだろうと思うしね。それに近づいてほしいと思います」とエールを送った。