野村謙二郎氏 新しい打線の組み方ができたのは広島の今後にプラス

[ 2023年5月1日 06:30 ]

セ・リーグ   広島11ー4巨人 ( 2023年4月30日    東京D )

<巨・広>試合前、新井監督(右)と話す野村氏(撮影・島崎忠彦)
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 【野村謙二郎 視点】広島は打ち合いを覚悟して組んだオーダーが的中した。守備のリスクを負って起用した松山が先制打。松山を先発に入れるなら、2番というわけにはいかない。連動する形で2番に上がった西川も機能した。初回は先制の起点となり、4回は満塁から二塁打、6回も四球を選んで大量点を呼んだ。1~3番に打率のいい打者が並んだことで攻撃が活性化。松山をいつも先発で使うわけにはいかないが、新しい打線の組み方ができたことは今後に向けてもプラス材料だろう。

 マクブルームは全て初球打ちで本塁打を含む3安打。5打席とも初球にスイングを仕掛けていった。数字が上がらず慎重になっていたのか、これまでは受け身になってカウントを整えられて打ち取られる打席が多かった。打者は打てると思った球をファウルなどで打ち損じてしまうとストレスをためてしまうもの。ファーストストライクから打ちに出て、しかも1球で仕留めたことは復調につながると思う。(本紙評論家)

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