西武・山川 「違う刺激」求めて三塁でノック 3連続失策いじられるも笑顔

[ 2023年2月9日 05:30 ]

三塁でノックを受ける山川(撮影・白鳥 佳樹)
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 いつもと違う方向から、西武・山川の声が響き渡った。宮崎・南郷キャンプ初のシートノックで向かった先は本職の一塁ではなく、三塁。「(一塁に)慣れると、物足りなくなる。慣れないところをやると、またフレッシュな気持ちで臨めるし、違う刺激をもらいたかった」と首脳陣に直訴して実現した。

 三塁での出場は20年が最後だ。10年目の31歳大砲が「緊張した」というホットコーナーで4本目から3連続失策。ナインからいじられるシーンがあったが、計12本のノックを軽快なフットワークとグラブさばきで終えた。心にあるのは野球を純粋に楽しむ気持ち。山川は野球少年のように、白球を追った。

 前日まで雨が続いた影響で、初めて屋外で行われたフリー打撃では居残り特打含め207スイング。左翼から右翼に強風が吹いていたため、柵越えは7本にとどまり「悔しい。自然には勝てない」と唇をかんだが、最終スイングでバックスクリーン左に特大アーチを放った。「強くバットを振れている。高い打球も打てているし、軌道も間違っていない」と仕上がりは順調だ。

 WBCに出場するスラッガーは17日から侍ジャパン強化合宿に参加予定。「成長が楽しいと思えることが一番良い。今日も一日、かなり充実していました」と汗を拭った。(福井 亮太)

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2023年2月9日のニュース