伊東勤氏　ヤクルト・内山壮お見事　原の新しい面引き出すリード

セ・リーグ   ヤクルト7ー2巨人 （ 2022年4月8日    東京D ）

＜巨・ヤ＞3回、坂本を見逃し三振に仕留めた先発の原（手前）と内山壮のバッテリー（撮影・河野　光希）
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　【伊東勤　視点】高卒2年目のヤクルト・内山壮がどんなリードをするのか興味があったが、お見事。原の新しい面を引き出していた。

　素晴らしかったのは右打者への徹底した内角ツーシーム攻めだ。初回2死二塁で岡本和には内角をえぐるツーシームでバットを折って三ゴロ。2回先頭の中田も初球ツーシームで三ゴロ。3回、坂本にはツーシームを見せて内角を意識させ、最後は外角低めに直球をズバッと投げ込み見逃し三振。主軸を抑え込み、主導権を握った。

　昨年中日ベンチから見た原は、内角を攻め切れずスライダーを軸に外角一辺倒のイメージ。それが内山壮とのコンビで変貌した。一方で左打者には徹底してチェンジアップ攻め。これも昨年の原にはなかったパターン。正捕手の中村不在が心配されたヤクルトだが、内山壮の台頭は大きい。（スポニチ本紙評論家）