ヤクルト・太田がスーパーキャッチ!OBの飯田哲也と重なる…東京ドームで離れ業

[ 2022年4月9日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト7ー2巨人 ( 2022年4月8日    東京D )

<巨・ヤ>4回、ポランコの打球を好捕する太田(撮影・久冨木 修)       
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 1メートル86の長身を目いっぱい伸ばしてつかんだ。2―0の4回。ヤクルト・太田が先頭のポランコの中堅深くへの大飛球に背走。最後はOBの飯田哲也を思い起こさせる、フェンスに激突しながらのジャンピングキャッチだ。捕った本人も驚きの表情を浮かべるスーパープレーだった。

 「身長が大きかったので捕れました。フェンスを怖がらずしっかりと行けたことが、捕ることにつながった」

 2日に1軍昇格したばかりの25歳。試合前にシートノックに入らなかった塩見に代わって「1番・中堅」で出場した。内野手登録で昨年から外野にも挑戦するユーティリティープレーヤーが、指揮官の起用に応えた。

 バットでも見せた。菅野から3回に中前打。「凄くいい投手なので、積極性だけは忘れないように」と5回先頭でも中前に運びチャンスメークした。昨季のイースタン・リーグで打率・327で首位打者を獲得したシュアな打撃で、この回3得点の起点になった。

 日本ハムから移籍1年目の19年5月1日のDeNA戦で、12球団で令和の改元後初安打を放った「持ってる男」だ。ナインからは移籍前からの愛称「ケリー」で親しまれる愛されキャラの活躍で、チームは巨人戦今季4試合目で初勝利。勝率5割に復帰した。

 高津監督は「バッティングは凄く期待している。振りも強いし、何でもできる。1番として機能してくれた」と評価。期待を超える守備でも輝いた太田は「今日はたまたま結果が出ただけ。続けることが大事。一喜一憂せず頑張りたい」と、がむしゃらに1軍定着を狙う。(青森 正宣)

 ◇太田 賢吾(おおた・けんご)1997年(平9)1月19日生まれ、埼玉県出身の25歳。川越工から14年ドラフト8位で日本ハム入団。17年7月23日の西武戦でプロ初安打初打点。18年12月にトレードでヤクルト移籍。昨季は打率.327でイースタン・リーグの首位打者に輝いた。1メートル86、85キロ。右投げ左打ち。

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2022年4月9日のニュース