ソフトB・三森 プロ1号&4打点の裏に王会長と藤本監督からの金言 1番の仕事きっちり

[ 2022年4月6日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6ー3オリックス ( 2022年4月5日    ペイペイD )

<ソ・オ>お立ち台でファンに向かってホームランボールを見せる三森(撮影・岡田 丈靖)  
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 鮮やかプロ1号!ソフトバンク・三森大貴内野手(23)が5日、オリックス戦で勝利を呼ぶプロ初本塁打を放った。0―2の2回2死二、三塁で右越え逆転3ラン。1点リードの4回にも右前適時打を放ち、4打点でチームの開幕8連勝に貢献した。成長著しいリードオフマンの活躍で、チームの勢いはさらに加速した。

 三森が0―2の2回2死二、三塁で迎えた第2打席。嫌な流れをファーストスイングで変えた。先発・山崎颯が内角高めへ投じた直球を振り抜く。右翼テラス席へと飛び込む逆転3ラン。プロ6年目、通算142試合目でのプロ初アーチとなった。

 「オープン戦で出たけど、それしかなかった。(公式戦で)打てるのかなと思ってたんですが、いい場面で打てて良かった」

 先発・石川がアクシデントに見舞われ、わずか1イニング2失点で降板した。一振りで悪い流れを断ちきり、ダイヤモンドを一周する間には雄たけびを上げた。

 オープン戦で2本塁打を放つなど、打撃を武器に二塁のレギュラー争いを制した。左肩にバットを担ぎ、最短距離でバットを出す独特のスタイル。1番打者として出塁を強く意識し、ボールとのコンタクトを最重要視している。王貞治球団会長から授かった言葉も守り続けている。「力ずくで行ってしまいがちになるので顔の前で打て。頭の位置をずらすな。無駄な動作なく、球にバットを出すだけだ。シンプルに打ち抜け」。“金言”を打席で生かしている。

 藤本監督からの教えも肝に銘じている。昨年は1軍で86試合に出場したが、打率・249に終わった。当時2軍監督だった指揮官からは「長打もあるんだから、2ストライクまで持ち味を生かせ。それが自分のため。必要とされる存在になれる」と助言された。2回のプロ1号はカウント1―1からパンチ力を生かした。さらに4回1死一、三塁で右前適時打を放った。

 チームは南海時代の55年にマークした球団記録の開幕10連勝以来となる開幕8連勝。藤本監督は「1番の仕事をこなしているんじゃないかな。三森は大きいよね」と称えた。新人監督としての開幕連勝記録も更新し、「選手の頑張りです」と目を細めた。(井上 満夫)

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