コロナ禍のプロ野球自主トレ事情 巨人・菅野が離島を選んだ理由と意外な副産物とは

[ 2021年12月20日 09:00 ]

巨人・菅野
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 新型コロナが、プロ野球の自主トレ事情にも影響を及ぼしている。ハワイ、グアム、サイパンなど海外が一般的だったが、オミクロン株の出現もあって現在は不可能。国内の温暖な南国に選手が集中する傾向が見られる。

 例年ハワイで汗を流してきた巨人・菅野は20日から約1カ月、宮古列島の島の一つである伊良部島で行う。同島を選んだ理由を「(沖縄)本島に行くと人もたくさんいて、施設もあまり空いていない」と語っていた。島民約5000人の離島にこもり、年末年始関係なく野球に集中する。

 意外な副産物と言えるのが「異色コラボ」。阪神・藤浪が突然、菅野に連絡し「お願いします」と同行を申し込んだという。伝統球団同士の選手が自主トレを行うのは異例で、仮に遠い海外での開催だったら実現していなかったかもしれない。両軍のファンにとっては、楽しみが増えた。

 海外旅行ができず、寂しい思いをしている人が多いと思う。まもなく年末年始の大型連休を経て、卒業旅行シーズンに突入する。行けたとしても国内旅行がメインになるだろう。行きたい場所に自由に行けた頃が懐かしく、コロナが恨めしい。

 ただ、菅野がそうしたように、今行ける場所で最善策を見つけることもできる。(記者コラム・神田 佑)

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2021年12月20日のニュース