つば九郎FAに獲得名乗り続々 慶大関連団体は「宣伝効果が期待できる」 村上の故郷・熊本からも

[ 2021年12月13日 15:49 ]

FA宣言したヤクルト・つば九郎
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 20年ぶりの日本一に輝いたヤクルトからフリーエージェント(FA)宣言した超人気マスコット「つば九郎」について、早くも争奪戦の様相を呈してきた。

 つば九郎は12日、2012年以来9年ぶり2度目となるFAを宣言。球団を通じて「すこしかんがえるじかんをください」とコメントを発表して熟考期間に入ったが、球界そして王者ヤクルトに激震を走らせたビッグニュースから一夜明けたこの日、興味、調査レベルも含め獲得に名乗りを上げる団体が相次いだ。

 有力な移籍先候補の一つとなりそうなのが、プロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」の新潟で、球団公式ツイッターに「この度、東京ヤクルトスワローズのつば九郎さんがFA宣言をされたという事で獲得に動きます」と高らかに宣言。ヤクルトの高津臣吾監督(53)もかつて指揮を執った新潟で現在指揮官を務めるのはヤクルトOBでもある橋上秀樹監督(56)で、つば九郎とも気心が知れている。「橋上監督から3年契約、日本酒飲み放題、新潟県産コシヒカリ食べ放題と言う条件を頂きました」と“ぱとろーる”好きのつば九郎にはたまらない超破格の条件もオープンにし「ぜひ新潟アルビレックスBCへ!!」と堂々と獲得に名乗りを上げた。

 また、ヤクルトのスポンサーを務める総合不動産会社「オープンハウス」も公式ツイッターで「オープンハウス、FA宣言のつば九郎獲得へ本格調査」と宣言。12日に「つば九郎さんがFA宣言したので、社長に水面下で獲得調査を提案します」と公式ツイッターで表明していた「熊本タクシー株式会社」も13日に「あわよくば、郷土のヒーロー、村上選手とコラボしたい」と熊本県出身のヤクルト主砲・村上宗隆内野手(21)とのコラボも視野に「るーびーとしょーちゅーがおいしいです。ばさしもあります」とつば九郎に合わせたオールひらがなでアピールした。

 「福澤諭吉記念慶應義塾史展示館」は「この度、弊展示館はFA宣言を行ったつば九郎さんの獲得調査に乗り出すことと致しました。理由と致しましては、明治大学のめいじろうさんと対抗できるキャラクターを弊展示館に呼びたいこと、慶應野球部が神宮で試合することが多いので宣伝効果が期待できるためです」と「さん付け」で敬意を表し「待遇に関しては、ただいま検討中でございます」とツイート。「都立小山台高校将棋班」は「つば九郎がFA宣言したということで、当班の新マスコットとして獲得に動きたいところなのですが...如何せんマネーゲームは厳しい...」としながらも「○万5000円+将棋指し放題くらいは出せそうですがどうですかね??」と興味を示している。

 なお、つば九郎の今季年俸は2万8000円で「ヤクルト1000」飲み放題のオプション付き。越年交渉の末、今年1月にでサインした際には「2021のおふ、FAのちゃんすがあればちゃれんじしたい」と決意表明しており、前日12日に有言実行のFA宣言に踏み切った。9年前にマスコット界初のFA宣言をした際には22団体から獲得オファーが届くもFA移籍した場合に「つば九郎」の名前が使えなくなると知って驚がく。最終的には「みやもとさんをてぶらで かえすにはいかないでしょ」と、誰よりも畏怖の念を抱いている宮本慎也さん(51)の存在が決め手となって残留している。
 

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