阪神・秋山「関西盛り上がる。実現したい」 同じ“四国出身の同学年”ラオウと日本Sで対決熱望

[ 2021年12月13日 05:30 ]

関西テレビ「こやぶるSPORTS超」に出演した阪神・秋山(関西テレビ提供)
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 阪神の秋山拓巳投手(30)が、カンテレの「こやぶるSPORTS超 大晦日SP(仮)」(31日午後3時45分~5時45分、関西ローカル)の収録に同学年であるオリックスの杉本裕太郎外野手(30)らとともに参加。来季に、1964年の南海―阪神の過去一度しかない日本シリーズでの関西対決を実現し「ラオウ」との対戦を熱望した。

 オフのイベントでの一コマに、置かれた立場を改めて痛感させられた。収録中、ヤクルトとの日本シリーズを振り返るオリックス・杉本の言葉を聞き、秋山は最後の最後に優勝を逃した悔しさを実感するとともに、来季に向け使命ともいえる目標を口にした。

 「オリックスとの日本シリーズを実現できれば、関西も盛り上がると思う。今年も周りの人たちがすごく期待してくれていたので、関西対決というものを実現したい気持ちは強くなりましたね」

 プロの世界ゆえ、勝ってこそ、オフも満喫できる。草野球対決でも杉本が右に左に鋭い打球を連発し、プロ野球レジェンド軍の監督を務めた元ヤクルト監督の古田敦也氏から「よう打ちますね。すごいね。技術力が高い」と絶賛される姿にも刺激を受けた。

 リーグは違うが、近い存在ではある。同じ91年生まれで、高校は秋山が愛媛・西条で杉本は徳島商。それゆえに期するものもある。

 「ラオウに関しては高校時代から知っていましたが、話をしたりするのは、初めてだったんじゃないかな。同級生ではメジャーリーガーも2人(筒香と菊池)いますし、本当に頑張っている選手が多いので、プロ野球を盛り上げていこうという気持ちが強い」

 杉本とは今季の交流戦でも対戦。6月2日の甲子園で3度対峙(たいじ)し1四球こそ与えたが無安打に封じ、5回2/3を投げ1失点で5勝目をマークした。

 今季は2年連続2桁10勝(7敗)を挙げ、1億円プレーヤーの仲間入りを果たした8日の契約更改の席上では「浸ることはない。次のことを考えている」と22年シーズンに視線を向けていた。17年ぶりのリーグ優勝から、64年以来、58年ぶりの日本シリーズにおける関西対決で日本一へ――。最高の結果を出す青写真はできている。(鈴木 光)

 ▽64年日本シリーズVTR ともに関西に本拠地を置く阪神と南海が対戦し、両社のターミナル駅を結ぶ幹線道路から「御堂筋シリーズ」とも称された。東京五輪開幕目前のため、阪神はリーグV決定の翌日に甲子園で第1戦という強行日程。南海は2勝3敗で迎えた第6戦でスタンカが完封。スタンカは第7戦も連投で2日連続完封勝利を挙げ、南海が5年ぶり2度目の日本一に輝いた。

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