広島・小園 一撃必殺で来季3割超えだ 秋のテーマに「甘い球一発で決める打席増やす」

[ 2021年11月15日 05:30 ]

紅白戦   紅組2-4白組 ( 2021年11月14日    マツダ )

紅白戦の5回、右前適時打を放った小園(撮影・河合 洋介)
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 広島・小園海斗内野手(21)は14日、打率3割にあと一歩届かなかった今季を糧に「一撃必殺」を秋のテーマに掲げた。秋季練習3度目となった紅白戦では3打数1安打1打点だったが、初球打ちで凡退した2打席を猛省。より高い確実性を目指し、逆方向への打球の力強さなども磨いていく。

 小園は高卒3年目の今季に打率・298と一定の数字を残した。ただ3割には、あと1安打足らなかった。「犠打を3回失敗したのが一番の原因。打撃は駄目な部分がいっぱいある。それは自分の実力不足」。そんな中、課題として挙げるのが確実性。打ち損じた数々の打席を思い返し、特訓に励んでいる。

 紅白戦では、5回1死二塁、カウント1―1から中崎のチェンジアップを右前適時打した。だが、前の2打席は高橋昂の初球真っすぐを狙い打ったにもかかわらず一ゴロと遊ゴロだった。

 「今日も、もったいない打席が多かった。最後(の3打席目)は浮いてきた球を一発で仕留められたけど、しっかりと甘い球を一発で決められる打席を増やしていきたい」

 求めるレベルは高い。今季は0ストライク時の打率が・362、1ストライク時は同・352と若いカウントの甘い球を確実に仕留めてきた。それでも「今年は“もっとできたな”と思う打席が多かった」と振り返る。会心の1打席より、この日凡退した2打席のように、狙い球を仕留めきれなかった打席を強く覚えている。より高度な「一撃必殺」の技術を身につければ、小園は誰にも止められなくなる。

 「振りにいけないとダメだな…と感じた。その中でストライクを振ったときに、しっかりと捉えられるポイントを持って、変化球にも対応できればいい」

 確実性を高めるカギは逆方向への打球にある。今季134安打のうち左翼方向は32安打(23・9%)。内角のさばき方は天下一品とあって、より高みを目指す上では外角球の攻略が欠かせない。

 「逆方向の打球に力がない。タイミングが遅れても(球が)滑らずに、しっかりと打ち返す技術はまだまだ。(配球の)大半は外角になってくるので、そこをしっかりとはね返せるようにやりたい」

 秋季練習は、この日で折り返しを迎えた。定位置をつかんだ小園といえども、秋の宿題はまだまだ尽きない。(河合 洋介)

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