阪神ファンが選ぶ優勝のラストピースは「リリーフ藤浪」 「登板するだけで球場の空気感が変わる」

[ 2021年6月18日 05:30 ]

リラックスした表情で練習を行う藤浪(撮影・北條 貴史)
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 SNS連動企画「阪神ファンが選ぶリーグ戦再開後のキーマン」の投票を阪神担当記者の各アカウントで実施した。最も多かったのは「藤浪晋太郎」――。救援投手として奮闘する剛腕を26年ぶりのリーグ優勝へ向けた“ラストピース”とする声が圧倒的に多かった。(取材・構成 遠藤礼、長谷川凡記、阪井日向、須田麻祐子)

 「彼」なしでは歓喜の秋を思い描くことはできない。猛虎の進撃に胸を躍らすファンの意見のほとんどが一致していた。

 「阪神の唯一の弱点は中継ぎですし藤浪がはまれば良し!」(けーたろ!猛虎さん)

 「彼なしでの優勝はないと思いますし、優勝の輪の中にいないのは想像できません。もちろん先発としての姿を待ちわびますが、活躍する姿が一番見たいんです。彼の笑顔が優勝へのキーです!」(K.虎さん)

 「スアレスとのダブル160キロは相手に脅威」(コパルちん♯5さん)

 今季は自身初の開幕投手を務め2軍降格を経てブルペンの救世主へ。帰ってきた藤浪にかかる期待は小さくない。昨年、自己最速の162キロを計測するなど新境地も見せつけた救援で、再び躍動。6月4日に岩崎の出場選手登録抹消に伴い緊急昇格すると、交流戦では5試合登板で1勝3ホールド。勝ちパターンで仕事を果たした。

 先発での活躍を願うファンも多い中、今年に限っては不安要素もある中継ぎの層を厚くする強力な一枚としての思いもうかがえる。そして、背番号19がつくりあげる唯一無二の空気に夢とロマンを託す人も多かった。

 「名前をコールされただけであの歓声 球場の雰囲気を一変させる選手はそういない」(虎命さん)

 「球場のムードを変えてスアレスにつなげば岩崎の負担も減るでしょう!」(タツ11さん)

 「現状の中継ぎメンバーで藤浪は一番欠かせないピース。もし仮にスアレスに何らかのアクシデントがあった場合には、ストッパーの代役ができるのは藤浪しかいないと思う。登板するだけで球場の空気感が変わる」(モリカ@阪神応援垢)

 岩崎の復帰で、18日からは主に7回を任されることが濃厚だ。

 「他球団目線で一番働かれたら嫌なのは、彼だと思うので」(てら@イクメン投資家)

 先発で挙げる1勝も大きいが連日、藤浪がバトンをつないで白星を量産するスタイルもチームに勢いを与えることは間違いない。

 藤浪以外にも、さまざまな選手がキーマンに挙げられた。開幕から攻守でけん引してきた梅野の名も多数で、タケママさんは「投手陣の良い時も悪い時もその時に応じて良さを引き出し、勝利へと導いて来たのは梅野捕手であり、彼の存在なくしては優勝はあり得ない」と断言。リードオフマンの近本にも「猛虎の先頭打者の代わりは近本君しか務まりません!」(掛布哲也2020さん)とエールが送られた。

 再調整中のロハスへの期待も少なくなく「サンズ、マルテが好調ですが、けがや不調で抜ける可能性があるので、戦力を落とさないために大切な戦力になる」(クロマニヨンさん)と2軍で牙を研ぐ大砲の昇格を願った。

 藤浪はこの日、甲子園球場で行われた全体練習に参加し巨人3連戦に備えた。交流戦最後の13日は配置転換後、5試合目で初めて失点したが、ブレーク期間で心身ともにリフレッシュしたはず。キャッチボールでは岩崎とコンビを組み、投内連係でも軽快な動きを披露。時折、笑顔も見せるなど中継ぎでのフル回転へ向け、心地良い汗を流した。

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2021年6月18日のニュース